この記事では、Apple の macOS 10.5 以降に含まれるバックアップ ユーティリティである Time Machine を使用して、Mac からSynology NASにデータをバックアップする方法について説明します。

• Time Machine 用に DSM を設定する
• Time Machine 経由で NAS にバックアップする

Time Machine 用に DSM を設定する

Time Machine バックアップ用の共有フォルダを作成する

1. 管理者 アカウントで DSM にログインします。
2. [コントロール パネル] > [共有フォルダ] を選択し、 [作成] をクリックします。
3. 共有フォルダの名前を「Time Machine フォルダ」として入力し、複数のボリュームが存在する場合は場所を選択します。
   
4. ごみ箱 機能を有効にする、または 暗号化された共有フォルダ を Time Machine の保存先として使用することはお勧め しません 。 [次へ] をクリックします。 ¹
5. 必要に応じて共有フォルダの詳細設定を構成し、 [次へ] をクリックします。
6. ウィザードを続行し、プロセスを完了します。

共有フォルダをバックアップtargetとして設定する

1. [コントロール パネル] > [ファイル サービス] に移動します。
2. 次のいずれかを行います:
   • DSM 7.0 以上: [SMB] タブに移動し、[SMB サービスを有効にする] チェックボックスを選択します。²
   • DSM 6.2 以下: [SMB/AFP/NFS] タブに移動し、[SMB サービスを有効にする] を選択します。²
3. [詳細設定] タブに移動し、[Bonjour サービス検出を有効にする] と [SMB からの Bonjour Time Machine ブロードキャストを有効にする] を選択します。
4. 次に、[Time Machine フォルダを設定] ボタンをクリックします。
5. [Time Machine] メニューから作成した共有フォルダを選択し、設定を保存します。
6. [SMB] タブに移動し、[詳細設定] ボタンをクリックして、設定が次のように設定されていることを確認します:
   • 最大 SMB プロトコル: SMB3
   • Opportunistic Locking を有効化する が選択されています
   • SMB2 リースを有効化 が選択されています
   • SMB Durable Handle を有効にする（クロスプロトコルファイルロックが無効化されます） が選択されています

7. 設定を完了したら、変更を適用します。

ユーザーの作成と割当の設定

1. Time Machine 用の DSM ユーザー アカウントを作成します。
2. バックアップ データの割り当てを設定します。

Time Machine 経由で NAS にバックアップ

これらの手順は、macOS のバージョンによって異なる場合があります。詳細は、Apple の Time Machine チュートリアル を参照してください。

1. Mac で Time Machine を開く
   • macOS Ventura 13 以降の場合 Apple メニュー、移動先 [システム設定] > [全般] > [Time Machine] の順に進みます。
   • macOS Monterey 12 以前の場合 Apple メニューから [システム環境設定] > [Time Machine] を選択します。
2. macOS のバージョンに応じて、[バックアップ ディスク を追加] または [バックアップ ディスクを選択] をクリックします。
   
3. 作成した共有フォルダ (例えば、「Synology NAS.local のサーバー名」上の Time Machine フォルダ) を選択し、macOS のバージョンに応じて [ディスクの設定] または [ディスクを使用] をクリックします。
4. 前に作成したユーザーのユーザー名とパスワードを入力し、[接続] をクリックします。 macOS Ventura 13 以降の場合は、バックアップ データを暗号化することもできます。
5. Time Machine がデータのバックアップを開始します。