バックアップと復元

データ ロスのリスクを最小化するため別の Synology NAS へ Synology MailPlus Serverをバックアップしてください。突然の災害の場合には、バックアップ データを保存している Synology NAS に MailPlus を復元することができます。

この記事では、ソース Synology NAS は、フェイルオーバーの前に MailPlus Server を実行するものを指します。その一方、ディスティネーションは、MailPlus バックアップを保存しているものを指します。

バックアップ

MailPlus Server のバックアップは下記を含んでいます。

  • メール システムの構成
  • メールボックスと電子メール:
  • DSM アカウント

メール システム構成をバックアップ

Hyper Backup で、メール システム構成のリモート コピーを作成できます。

  1. Hyper Backup をソースの Synology NAS で起動します。
  2. 左上隅の [+] をクリックします。
  3. バックアップ先としてのリモート NAS デバイスを選択します。ディスティネーション Synology NAS は MailPlus と互換性のあるものでなければなりません。また、Hyper Backup Vault がインストールされていなければなりません。
  4. 設定の指定。バックアップするアプリケーションを選択するよう促されたら、Synology MailPlus Server を選択します。
  5. タスクは、以下のページの構成をバックアップします。
    • ドメイン
    • メール配信
    • サービス
    • セキュリティ
    • 監査
    • アカウント

メールボックスと電子メールをバックアップ

一方向の同期ソリューションの共有フォルダの同期は、多数のメールボックスおよび電子メールをタイムリーにバックアップすることができます。

  1. ソースの Synology NAS で [コントロール パネル] > [ファイル サービス] > [詳細設定] > [共有フォルダの同期] の順に進みます。
  2. MailPlus 共有フォルダの同期タスクを作成
  3. 同期タスクを実行すると、メールボックスと電子メールはディスティネーション Synology NAS で最新の状態に成ります。

注:

  • MailPlus データのバックアップに Cloud Station ServerCloud Sync、または Synology Drive を使用しないでください。それらの同期機能が互換性問題によりデータを損傷することがあります。

DSM アカウントをバックアップ

MailPlus のユーザー タイプがローカル ユーザーに設定されている場合、DSM 構成のバックアップは DSM アカウントのコピーを保存します。

  1. [コントロール パネル] [アップデートと復元] [構成バックアップ] の順に進みます。
  2. [自動 DSM 構成バックアップを有効にする] を選択します。
  3. バックアップ データの暗号化モードを選択します。
  4. [適用] をクリックして設定を保存します。その後、DSM の構成がバックアップされ、Synology アカウントにアップロードされます。

復元

災害が生じた場合、バックアップ データを使用することで MailPlus を再開することができます。

はじめる前に

ソース Synology NAS で以下を行います。

  • [パッケージ センター] を開き、Synology MailPlus ServerSynology MailPlus を停止します。
  • [コントロール パネル] > [ファイル サービス] > [詳細設定] > [共有フォルダの同期] の順に進みます。データの上書きを回避するため、MailPlus フォルダの同期タスクを削除します。

アカウント システムに接続

ディスティネーション Synology NAS をソース アカウント システムに接続し、ユーザーをメールボックスにマップします。

MailPlus データの復元

  1. Hyper Backup をディスティネーション Synology NAS で起動します。
  2. バックアップされた構成を復元
  3. 共有フォルダ同期によってバックアップされたメールボックスと電子メールは追加の復元を必要としません。それらは直ちに使用することができます。

注:

  • 既に MailPlus 共有フォルダがディスティネーション Synology NAS に存在する場合、バックアップ フォルダは MailPlus_1 に自動的に改名されます。MailPlus_1 でデータを使用するには、手動でデータを MailPlus 共有フォルダに移動します。

MailPlus ライセンスの移行

ディスティネーション Synology NAS に電子メール サービスを転送するには、アカウント アクティベーションのために MailPlus ライセンスを移行させる必要があります。

  1. ライセンス キーは、Synology アカウントに関連しています。最初に移行先 Synology NAS の Synology アカウントにサインインします。
  2. Synology MailPlus Serverを起動します。
  3. [ライセンス] > [MailPlus] に移動して、ライセンス キーを入力します。
  4. 移行後、ソース Synology NAS のライセンス キーは無効になります。
バックアップ
メール システム構成をバックアップ
メールボックスと電子メールをバックアップ
DSM アカウントをバックアップ
復元
はじめる前に
アカウント システムに接続
MailPlus データの復元
MailPlus ライセンスの移行