バックアップと復元
データ ロスのリスクを最小化するため別の Synology NAS へ Synology MailPlus Serverをバックアップしてください。突然の災害の場合には、バックアップ データを保存している Synology NAS に MailPlus を復元することができます。
この記事では、ソース Synology NAS は、フェイルオーバーの前に MailPlus Server を実行するものを指します。その一方、ディスティネーションは、MailPlus バックアップを保存しているものを指します。
バックアップ
MailPlus Server のバックアップは下記を含んでいます。
- メール システムの構成
- メールボックスと電子メール:
- DSM アカウント
メール システム構成をバックアップ
Hyper Backup で、メール システム構成のリモート コピーを作成できます。
- Hyper Backup をソースの Synology NAS で起動します。
- 左上隅の [+] をクリックします。
- バックアップ先としてのリモート NAS デバイスを選択します。ディスティネーション Synology NAS は MailPlus と互換性のあるものでなければなりません。また、Hyper Backup Vault がインストールされていなければなりません。
- 設定の指定。バックアップするアプリケーションを選択するよう促されたら、Synology MailPlus Server を選択します。
- タスクは、以下のページの構成をバックアップします。
- ドメイン
- メール配信
- サービス
- セキュリティ
- 監査
- アカウント
メールボックスと電子メールをバックアップ
一方向の同期ソリューションの共有フォルダの同期は、多数のメールボックスおよび電子メールをタイムリーにバックアップすることができます。
- ソースの Synology NAS で [コントロール パネル] > [ファイル サービス] > [詳細設定] > [共有フォルダの同期] の順に進みます。
- MailPlus 共有フォルダの同期タスクを作成。
- 同期タスクを実行すると、メールボックスと電子メールはディスティネーション Synology NAS で最新の状態に成ります。
注:
- MailPlus データのバックアップに Cloud Station Server、Cloud Sync、または Synology Drive を使用しないでください。それらの同期機能が互換性問題によりデータを損傷することがあります。
DSM アカウントをバックアップ
MailPlus のユーザー タイプがローカル ユーザーに設定されている場合、DSM 構成のバックアップは DSM アカウントのコピーを保存します。
- [コントロール パネル] [アップデートと復元] [構成バックアップ] の順に進みます。
- [自動 DSM 構成バックアップを有効にする] を選択します。
- バックアップ データの暗号化モードを選択します。
- [適用] をクリックして設定を保存します。その後、DSM の構成がバックアップされ、Synology アカウントにアップロードされます。
復元
災害が生じた場合、バックアップ データを使用することで MailPlus を再開することができます。
はじめる前に
ソース Synology NAS で以下を行います。
- [パッケージ センター] を開き、Synology MailPlus Server と Synology MailPlus を停止します。
- [コントロール パネル] > [ファイル サービス] > [詳細設定] > [共有フォルダの同期] の順に進みます。データの上書きを回避するため、MailPlus フォルダの同期タスクを削除します。
アカウント システムに接続
ディスティネーション Synology NAS をソース アカウント システムに接続し、ユーザーをメールボックスにマップします。
- MailPlus のユーザー タイプがローカル ユーザーに設定されている場合、DSM 構成を復元してください。
- MailPlus のユーザー タイプがドメインまたは LDAP のユーザに設定されている場合、ソース ディレクトリ サーバーにディスティネーション Synology NAS を接続してください。
MailPlus データの復元
- Hyper Backup をディスティネーション Synology NAS で起動します。
- バックアップされた構成を復元。
- 共有フォルダ同期によってバックアップされたメールボックスと電子メールは追加の復元を必要としません。それらは直ちに使用することができます。
注:
- 既に MailPlus 共有フォルダがディスティネーション Synology NAS に存在する場合、バックアップ フォルダは MailPlus_1 に自動的に改名されます。MailPlus_1 でデータを使用するには、手動でデータを MailPlus 共有フォルダに移動します。
MailPlus ライセンスの移行
ディスティネーション Synology NAS に電子メール サービスを転送するには、アカウント アクティベーションのために MailPlus ライセンスを移行させる必要があります。
- ライセンス キーは、Synology アカウントに関連しています。最初に移行先 Synology NAS の Synology アカウントにサインインします。
- Synology MailPlus Serverを起動します。
- [ライセンス] > [MailPlus] に移動して、ライセンス キーを入力します。
- 移行後、ソース Synology NAS のライセンス キーは無効になります。
バックアップ
メール システム構成をバックアップ
メールボックスと電子メールをバックアップ
DSM アカウントをバックアップ
復元
はじめる前に
アカウント システムに接続
MailPlus データの復元
MailPlus ライセンスの移行