構成のバックアップ
システムをセットアップして自動的に Synology アカウントに構成ファイルを保存するか、あるいは手動でローカル コンピューターにそれをエクスポートすることができます。これを有効に活用すると、各種設定(ユーザー、グループ、ファイル サービスの設定等)を保存し、必要な時に復元させることができます。システムの設定は .dss 形式でバックアップされ、保存されます。
システム構成を自動バックアップする:
- [自動バックアップ] で、[DSM 構成のバックアップを有効にする] にチェックを付けます。Synology アカウントにサインインしていない場合は、ポップアップ ウィンドウが現れます。Synology アカウントにサインインしてください。
- 構成バックアップ ファイルの暗号化モードを選択します。
- [適用] をクリックして設定を適用します。
- DSM は、コントロール パネルで構成が変更されるたびに、構成ファイルを自動的にバックアップし、Synology アカウントにアップロードします。
注:
- 自己定義型暗号化は、復元にユーザー定義のパスワードまたは暗号化キーを必要とし、より高いレベルの保護を提供するため、自己定義暗号化をお勧めします。
- バックアップ ステータスには、最後のチェックと最後の正常なバックアップが完了した日時が記されます。詳しくは、[ログ センター] を開き、エラーステータスとその理由をご覧ください。
- 各 Synology NAS は、Synology アカウントに保存されたバックアップ ファイルを 1 つだけ使用できます。バックアップ ファイルのバージョン管理は提供されていません。最新の正常なバックアップ ファイルが Synology アカウントにアップロードされると、以前のバックアップ ファイルが上書きされます。
- Synology NAS が工場出荷時のデフォルトにリセットされた場合、Synology アカウントはデバイスを新しいデバイスと見なします。新しいバックアップ ファイルは、同じ Synology NAS の以前のバックアップ ファイルを上書きしません。この場合、リセットされた Synology NAS には、2 つ以上のバックアップ ファイル バージョンが Synology アカウントに保存できます。
- 180 日以内にファイルがアップロードされない場合、Synology アカウントにバックアップされたファイルは削除されます。
システム構成を手動バックアップする:
- [手動エクスポート] で [エクスポート] をクリックします。
- 構成ファイルがコンピュータにダウンロードされます(名前が [Synology 製品名]_[作成日].dss になります)。
システム設定を復元する:
- [DSM 構成の復元] で、[復元] をクリックします。
- 構成を復元するソースを選択します。Synology アカウントから復元することも、コンピュータに保存されている構成ファイルから復元することもできます。
- Synology アカウントから復元するには、リストから復元するバックアップ バージョンを選択します。
注:最初に自己定義暗号化を選択した場合は、パスワードを入力するか、ファイルの暗号化キーをインポートする必要があります。
- コンピュータの構成ファイルから復元する場合は、[参照] をクリックし、コンピュータに保存されている構成ファイルを選択します。
- Synology アカウントから復元するには、リストから復元するバックアップ バージョンを選択します。
- 復元する構成を選択して、[適用] をクリックします。[競合設定の上書き] オプションにチェックマークを付けると、現在の設定が選択した既存のユーザー、グループ、共有フォルダ、サービスで上書きされます。
- 以前の設定が現在のシステムに復元されることを通知する警告が表示されます。すべてのサービスは操作中に停止され、完了すると再開されます。[はい] をクリックして続行します。
- 復元機能が完了したら、メッセージが表示されます。[OK] をクリックして終了します。
次のシステム設定がバックアップされます:
- ファイル共有:共有フォルダ、ファイル サービス、ユーザーとグループ、ドメイン/LDAP
- 接続性:外部アクセス、ネットワーク、セキュリティ、端末と SNMP
- システム:ログイン ポータル、地域オプション、通知、アップデート&復元
- サービス:アプリケーション特権、インデックス サービス、タスク スケジューラ
注:
- バックアップ サービスには基本的なサービス設定が含まれていますが、バックアップ タスクについての情報は含まれません。
- [ユーザー Home] では基本的なサービス設定が含まれ、[homes] 共有フォルダは除外されます。homes 共有フォルダとそのデータをバックアップ、復元するには、[Hyper Backup] を選択してください。
- タスク スケジューラではタスク スケジューラで作成できるタスクが含まれ、他のアプリケーション(例:Hyper Backup やストレージ アナライザなど)で作成されたタスクは除外されます。
- 復元したユーザーやグループの名前がシステム専用になっている場合は、別の名前で復元されます。
- システム構成の復元後、[コントロール パネル] > [通知] の電子メール受信者は再度認証される必要があります。
- ユーザーまたはグループの構成を復元する場合、ユーザーがログアウトされるのを防ぐため、復元タスクを実行しているユーザーのパスワードは復元されません。
- 復元タスクを実行しているユーザーが構成のバックアップ時に無効になっていた場合、ユーザーがログアウトされないようにシステム構成を復元するときに、その状態が有効に設定されます。