DHCP Server

Synology NAS は DHCP サーバーとして機能することができますので、ダイナミック IP アドレスをローカル ネットワーク内の DHCP クライアントに割り当ててください。

DHCP サーバーを有効にする:

  1. [コントロールパネル] > [DHCP Server] > [ネットワーク インターフェイス] を選択します。
  2. IP アドレスを割り当てるネットワーク インターフェイス(LAN 1など)を選択し、[編集] をクリックします。
  3. ポップアップ画面で [DHCP Server] タブをクリックし、[DHCP サーバーを有効にする] を選択します。
  4. 次の DHCP 設定を指定する:
    • アドレス リース時間
    • プライマリ DNS
    • セカンダリ DNS (任意)
    • ドメインの名(任意)
    • Web Proxy Automatic Discovery を有効にする(任意)
  5. サブネットは 1 個以上設定してください。 サブネットを設定するためには、[追加] をクリックして次の情報を指定します。
    • IP アドレスの先頭
    • IP アドレスの末尾
    • ネットマスク
    • ゲートウェイ
  6. [作成] をクリックすると、作成したサブネットがリストに表示されます。
  7. 十分なサブネットを作成したら、1 個以上のサブネットを有効にしてください。
  8. [OK]をクリックしてください。

注:

  • サブネットはいくつでも作成できます。
  • DHCP リレー サーバーと同等の場合は、DHCP サーバーとして機能する Synology NAS は別のサブネットのデバイスに IP アドレスを割り当てることができます。

DHCP クライアント

DHCP クライアントとそれらのネットワーク構成(MAC アドレス、IP アドレス、ホスト名、DHCP リース期限までの残り時間、予約状況)の一覧を確認できます。

  1. [コントロールパネル] > [DHCP Server] > [ネットワーク インターフェイス] を選択し、任意のインターフェイスを選択します。
  2. [編集] > [DHCP クライアント] を選択し、クライアントと祖の詳細を表示します。

DHCP クライアントの IP アドレスを管理する:

DHCP リースの更新期間中とそれらのクライアントを管理している間は、クライアントに同じ IP アドレスを受信させることができます。

  • DHCP クライアントを追加する: [追加] をクリックして、クライアント デバイスに IP アドレスを割り当てます。
  • IP アドレスを予約する: ロック アイコンをクリックして、現在のデバイス用に IP アドレスを予約します。
  • 予約をキャンセルする: ロック アイコンをクリックして、アドレス のリース時間が経過した後、別のデバイスが現在の IP アドレスを使用することを許可します。

注:

  • デバイスが IPv4 アドレスと IPv6 アドレスの両方を持てる場合は、そのデバイスに対して 1 個の IPv4 アドレスと 1 個の IPv6 アドレスを予約できます。

DHCP クライアントを検索する:

  1. 右上隅にある [ロート] アイコンをクリックします。
  2. 検索条件の次の中から 1 つを選択します:
    • すべて: DHCP クライアントと DHCP 予約をすべてリストします。
    • DHCP クライアント: IP アドレスが予約された、または予約されていない DHCP クライアントをすべてリストします。
    • DHCP 予約: 予約した IP アドレスすべてをリストします。 予約した IP アドレスは、まだデバイスとペアリングされていない場合があります。

DHCP オプション

DHCP オプションを指定すると、DHCP サーバーとしての Synology NAS は関連する情報を特定のサブネット内の DHCP クライアントに送信することができます。

サブネットに対して DHCP オプションを指定する:

  1. [コントロールパネル] > [DHCP Server] > [ネットワーク インターフェイス] を選択します。
  2. 任意のネットワーク インターフェイスを選択し、[編集] をクリックします。
  3. [DHCP Server] を選択した後、[サブネット リスト] を選択します。
  4. 次の操作のいずれかを行ってください:
    • 既存のサブネットに対して DHCP オプションを指定する: 任意のインターフェイスを選択し、[編集] をクリックします。
    • サブネットを作成し、DHCP オプションを指定します: [作成] をクリックし、サブネットの設定を指定します。
  5. 必要な DHCP オプションを選択します。相当する値を指定するには、空白の欄をクリックして編集します。
  6. [OK]をクリックしてください。

サポートされる DHCP オプションとそれらの制限値については、下の表をご覧ください:

コード 名前 制限
7 log-server 1 個以上の IP アドレス
9 lpr-server 1 個以上の IP アドレス
13 boot-file-size 0 から 65536 までの整数
16 swap-server IP アドレス
17 root-path ファイル パス
18 extension-path ファイル パス
19 ip-forward-enable 0 または 1
20 non-local-source-routing 0 または 1
21 policy-filter 1 個以上の [IP アドレス、ネットマスク] のペア
例:192.168.1.1,255.255.255.0
22 max-datagram-reassembly 576 から 65536 までの整数
23 default-ttl 1 から 255 までの整数
26 mtu 68 から 65536 までの整数
27 all-subnets-local 0 または 1
31 router-discovery 0 または 1
32 router-solicitation IP アドレス
34 trailer-encapsulation 0 または 1
35 arp-timeout 0 から 4294967296 までの整数
36 ethernet-encap 0 または 1
37 tcp-ttl 1 から 255 までの整数
38 tcp-keepalive 0 から 4294967296 までの整数
40 nis-domain ストリング
41 nis-server 1 個以上の IP アドレス
42 ntp-server 1 個以上の IP アドレス
44 netbois-ns 1 個以上の IP アドレス
45 netbios-dd 1 個以上の IP アドレス
46 netbios-nodetype 1, 2, 4, 8
47 netbios-scope ストリング
48 x-windows-fs 1 個以上の IP アドレス
49 x-windows-dm 1 個以上の IP アドレス
58 T1 0 から 4294967296 までの整数
59 T2 0 から 4294967296 までの整数
64 nis+-domain ストリング
65 nis+-server 1 個以上の IP アドレス
68 mobile-ip-home 1 個以上の IP アドレス
69 smtp-server 1 個以上の IP アドレス
70 pop3-server 1 個以上の IP アドレス
71 nntp-server 1 個以上の IP アドレス
74 irc-server 1 個以上の IP アドレス
120 sip-server 1 個以上の IP アドレス
121 classless-static-route 1 個以上の [IP アドレス/0-32,ゲートウェイ IP] のペア
例:192.168.1.0/24,192.168.1.254

ベンダー

異なるベンダーの DHCP クライアントには、追加の DHCP 情報が必要です。 そのベンダーに対して DHCP オプションを設定することで、Synology NAS は詳細情報をクライアントに提供することができます。

各ベンダーがサポートする DHCP オプションを知るには、そのベンダーにお問い合わせください。

ベンダーを追加する:

  1. [コントロールパネル] > [DHCP Server] > [ベンダー] を選択します。
  2. [作成] をクリックして、ベンダーとその DHCP オプションを指定します:
    • 名前: ベンダー名を指定します。
    • コード: DHCP オプションの数値コードを指定します。
    • : オプション値を指定します。
    • +: DHCP オプションを追加します。
    • -: DHCP オプションを削除します。
  3. [作成] をクリックして設定を終了します。

ベンダーの DHCP オプションを編集する:

  1. [コントロールパネル] > [DHCP Server] > [ベンダー] を選択します。
  2. 任意のベンダーを選択し、[編集] をクリックして DHCP のオプションを管理します。
  3. [OK]をクリックしてください。

PXE

Synology NAS は DHCP サーバーとして機能し、PXE(プリブート実行環境)の設定を導入することができます。 PXE は、クライアント デバイスがデータ ストレージ デバイス(ハードディスクなど)ではなくネットワーク インターフェイスを使ってブートアップするネットワーク環境です。

PXE を設定すると、ブート ローダーを Synology NAS やリモート TFTP サーバーに保管できるため、クライアント デバイスはブート ローダーを使い、ネットワークを介してブートアップすることができます。

Synology NAS をブート ローダー サーバーとして使用する:

  1. [TFTP サービスを有効にする][コントロールパネル] > [ファイル サービス] > [TFTP])が選択されているか確認してください。
  2. TFTP ルート フォルダとしてブート ローダー ファイルをホストするフォルダを選択します。
  3. 1 個以上の DHCP サブネットが有効になっていることを確認してください([コントロールパネル] > [DHCP Server] > [ネットワーク インターフェイス])。
  4. [コントロールパネル] > [DHCP Server] > [PXE] を選択します。
  5. [PXE(プリブート実行環境)を有効にする] を選択します。
  6. [ローカル TFTP サーバー] を選択し、ブート ローダー ファイルを選択します。
  7. [適用] をクリックして設定を保存します。

リモート TFTP サーバーをブート ローダー サーバーとして使用する:

リモート TFTP サーバーをブート ローダー サーバーとして使用することにより、クライアントが現在のネットワーク インフラを変更しなくてもブートアップできるようにすることができます。

  1. 1 個以上の DHCP サブネットが有効になっていることを確認してください([コントロールパネル] > [DHCP Server] > [ネットワーク インターフェイス])。
  2. [コントロールパネル] > [DHCP Server] > [PXE] を選択します。
  3. [PXE(プリブート実行環境)を有効にする] を選択します。
  4. [リモート TFTP サーバー] を選択し、サーバーの IP アドレスとブート ローダー ファイルのファイルのパスを指定します。
  5. [適用] をクリックして設定を保存します。
DHCP クライアント
DHCP オプション
ベンダー
PXE