DNS Server

DNS (Domain Name System) は、インターネットやその他のネットワークを通じて、コンピュータ間でデータのやり取りをしやすくするための名前解決メカニズムです。その主な機能は、分かりやすいドメイン名(例:www.synology.com)を相当する固定のパブリック IP アドレス(例:120.89.71.100)に変換することです。この機能により、ユーザーはインターネットやローカル ネットワークを介して、ウェブページやコンピュータ、その他のデバイスを簡単に見つけ出すことができるのです。

DNS Server は DiskStation をドメインネーム サーバーにすることで、複数のゾーンをホストしたり、名前や IP アドレス解決サービスを提供することができます。

はじめる前に

DNS Server をご使用になる前に、次の注意をお読みください。

  • 固定のパブリック IP アドレスを取得してください: DNS Server を起動するためには、DiskStation に固定 IP アドレスが必要です。
  • ドメイン名を登録してください: 権威サーバー機能を設定するには、ドメインネーム プロバイダーにドメイン名を登録する必要があります。例えば、example.com というドメインを使用したい場合、ドメイン example.com のドメイン プロバイダーに登録します。
  • ファイアウォールとポート転送設定を確認してください: DNS サービスを利用するには、TCP と UDP ポート 53 を使用する必要があります。DiskStation がファイアウォールを使用する場合、このポートが開かれていなければなりません。DiskStation がルーターを介してインターネットに接続している場合、ポート転送ルールを設定し、TCP と UDP ポート 53 を開いてください。
  • デバイスを登録してください: DNS Server を設定したら、DiskStation の IP アドレスとその他の必要な情報をドメイン名プロバイダーに登録してください。そうしなければ、クライアントはインターネットを介して DiskStation にクエリーすることができません。詳しくは、ドメイン名プロバイダーにお尋ねください。

目次

ゾーン

Host (A)、Alias (CNAME)、Mail Exchange (MX) の記録など、ドメインやリソース記録を管理します。また、ドメイン名をコンピュータやデバイスの IP アドレスにマップします。

解決

再帰解決を有効にして、サービス ホストを制限し、フォワーダを指定することで、DiskStation が権威ではないドメインをクライアントにクエリーさせます。

ログ

DNS の過去のアクティビティに関する情報を表示し、管理します。

キー

TSIG (Transfer Signature) キーを作成、管理して、ゾーン ファイルへのアクセスを制限します。

ビュー

複数のビューを作成することで、別のグループにサービスを提供します。

設定

それぞれの環境に応じて、DNS 設定を編集します。

バックアップと復元

[Hyper Backup] を使用すると、DNS Server をバックアップしておき、いつでも前のバージョンに復元することができます。

DNS Server をバックアップする:

  1. [Hyper Backup] > [作成] > [データ バックアップ タスク] を選択して、バックアップ タスクを作成します。
  2. バックアップ ウィザードに従い、バックアップするためのアプリケーションを選択するよう指示されたら DNS Server を選択します。
  3. バックアップ タスクが完了したら、DNS Server のデータ(ゾーン、解決策、ログ、キー、ビュー、設定)がバックアップされます。

DNS Server を復元する:

  1. [Hyper Backup] > [復元] > データ を選択して、バックアップ タスクを復元します。
  2. 復元タスクが完了したら、DNS Server の現在のデータ(ゾーン、解決策、ログ、キー、ビュー、設定)が上書きされます。

注:

バックアップと復元機能は、DNS Server の全バージョンと DSM 5.1(それ以上)に対応しています。

はじめる前に
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バックアップと復元