プレスリリース

共に成長する — Synology 2023 AND BEYOND

日本、東京—2022年10月27日—Synologyは本日、ハイブリッド クラウドのパワーと柔軟性および、緊密に統合された複数のソリューションから成るエコシステムを拡張することで、企業の業績向上、耐障害性の強化、ITの課題解決を支援するソリューションを発表しました。

データ管理、データ保護、ITインフラのセキュリティなど、すべての製品において大幅な技術革新が行われ、信頼性、セキュリティ、拡張性の水準がさらに高まりました。 

データ管理

さらにセキュアになった基盤

2023年初頭にリリースが予定されているDSM 7.2では、ボリューム全体の暗号化が導入され、共有フォルダベースの暗号化よりもストレージ性能が最大48%向上し、より高い性能で運用できます。DSM 7.2はさらに、「Write Once Read Many」(WORM) フォルダを導入します。この改ざん防止機能をもったフォルダにより、定められた期間の間データが変更あるいは削除されることを防止します。そして、Hyper Backupで新しく加わる、作成後に変更を禁止するイミュータブルバックアップなどと合わせてランサムウェアやサイバー攻撃からデータを保護します。

簡単な共有とコラボレーション

SynologyのプライベートクラウドソリューションであるSynology Driveのアップデートにより、チーム間での共有時にウォーターマークやダウンロードポリシーを設定してファイルをより安全に保つことができます。リモートワイプ機能は、盗難に遭ったWindowsおよびmacOSクライアントから同期フォルダを削除することでセキュリティのリスクを最小化します。大規模な導入の場合、AD認証情報で行う自動ログインやバックアップと同期タスクのプロビジョニングにより大規模展開をシンプルにします。

DSM 7.2では、SMBを介したデータ共有は、より安全で効率的になります。SMBファイル共有とSynology Drive間のクロスプロトコルファイルロックにより、使用中のファイルの編集や上書きができないようになります。そして、SMBマルチチャネル転送サポートにより、サーバーとクライアント間で利用できるすべてのネットワーク接続を利用して、SMBファイル転送の性能を大幅に向上させます。

次世代ストレージサーバー

2023年にさらに発表されるのが、ファイルとオブジェクトストレージ用に設計された新しいスケールアウトシステムです。スケールアウトクラスタは、ユニットを追加することで性能と容量がリニアに拡大し、Synologyの現在の最大規模のソリューションよりも大幅に高速になります。

スケールアウトシステムの第一世代は、最大60台のサーバーによるクラスタをサポートし、12 PB以上の実効ストレージ、60 GB/秒以上のシーケンシャル書き込み性能、80,000以上の同時接続を実現します。このクラスタは、99.99%を超える可用性を実現し、Synologyの一連のデータ保護機能であるHyper BackupとActive Backupをサポートします。

データ保護

世界規模でのバックアップ管理

Active BackupとC2 Backupの新しい管理プラットフォームは、場所や規模に関係なく組織のITインフラ全体にわたるバックアップタスクをシームレスに管理、展開、監視できるようにします。新しいプラットフォームは、Synologyのオンプレミスソリューションとクラウドベースのソリューションをひとつにし、IT管理者やMSPにあらゆるデバイスやサービスを保護し、タイムリーに復旧させる効率性の高いツールを提供します。

映像監視

AI搭載のカメラ

2023年初頭に発表されるSynology 500シリーズIPカメラは、すべての設定をSurveillance Stationから直接管理でき、優れた性能、セキュリティ、統合化を実現します。侵入検知ゾーンの保護などのエッジAI機能により、録画サーバーのリソースを開放でき、より大規模なAI搭載の監視システム構築が可能になります。また、専用の処理によりビデオフレーム内の人や車両の検知が高速化します。

Synology 500シリーズのカメラは、2種類のフォームファクタで提供され、5 MPのセンサーをもち、30 FPSで広角16:9、3K (2880x1620) 録画が可能です。カメラはPoEをサポートし、防水機能をもつため (IP67)、室内外での設置が柔軟に行えます。Synology 500シリーズのカメラは、US NDAA/TAAに準拠しており、Synologyのエンタープライズ製品と同様にセキュリティイノベーションと堅牢な保護対策を取り入れた設計になっています。

ハイブリッド クラウド サービス

不正使用やデータ漏洩を自動検出

Active Insightは、データ保護ルールに違反するユーザーの行動を自動的に防止できるようになります。新しいデータ漏洩防止機能は、アップロードや共有されるファイルのチェックサムを比較しながら、ログイン、ファイルアクセス、共有タスクの作成などユーザーの行動を監視します。しきい値やルール設定により問題と判断された場合、システムは警告を発したり、ランサムウェアの感染が疑われるクライアントの接続を切るなどのアクションをとります。

デバイスと認証情報の保護

Synology C2 Identityプラットフォームは確かなセキュリティと利便性のバランスに重点を置きながら進化を続けています。2023年にC2 Identityはいくつかの改善が行われ、オンラインとローカルのサービスやデバイス両方へのパスワードレスログインが可能になります。Windows HelloとAppleのFace ID/Touch ID機能との統合により、C2 Identityで管理されるエンドポイントでの認証が簡素化されます。

また、今後リリース予定のC2 Identityのユーザーポータルと組み合わせることで、管理対象のエンドポイントを使用する社員はSAMLをサポートするWebサービスに自動的にサインインできるようになります。また、企業のERPやCRMシステムといった機密性の高いサービスに対しては2FAを有効化することもできます。

ネットワーク

高度なネットワーク機能を搭載した新しいWi-Fi 6ルーター

SRM 1.3プラットフォームをベースにした新しいWRX560は、RT6600axがもつハイエンドのネットワーク管理機能と同じものをより手頃な価格で提供します。強力なデュアルバンド無線と2.5GbE LAN/WANポートを搭載し、WRX560はRT6600axルーターのメッシュノードとして追加したり、家庭やオフィでスタンドアロンソリューションとして利用したりできます。WRX560は、日本で11月10日に発売を予定しています。


Synology の概要

Synology は、データ管理の最前線に立ち、進化し続けるテクノロジーを革新および採用しながら、新たな可能性を提案し続けています。データ ストレージとバックアップ、ファイル コラボレーション、ビデオ管理、ネットワーク インフラストラクチャ向けのソリューションに止まらず、すべて1つの目標を念頭にして、世界中のビジネスのデジタル化を推進しながら、IT 管理を簡素化する一元化されたプラットフォームを提供します。

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