イノベーションに終わりはない - Synology 2022 AND BEYOND
2021年12月3日 – 台湾 台北 – Synologyは本日、DSM 7.1、Surveillance Station 9.0、SRM 1.3、並びにC2 Backup、C2 Identity、C2 Password、C2 Storage、C2 Transferの重要なアップデートを発表し、同社のオンプレミスおよびクラウド ソリューションの次なる進化を明らかにしました。各Synology製品のエキサイティングな新機能が発表され、全てにわたってユーザーエクスペリエンス、信頼性、拡張性が大幅に改善されています。
オンプレミス
大規模データ管理
DSM 7.1ではSMBマルチチャネルとDFSサポートが導入され、ファイル共有のパフォーマンスと利便性が向上します。複数の拠点を持つ企業はC2 StorageがサポートするHybrid Shareを活用することで、帯域幅の制約を減らし、共同作業をよりシンプルに行うことができます。また、Synology Driveの統合ファイルポータルと、再設計されたモバイルアプリを併せて利用することにより、リモートで作業を行うチームはどの場所にいてもデータを完全にコントロールできます。
システム管理者にとって、ユーザーやデバイスの増加により、管理の手間が増えるべきではありません。DMS 7.0で導入されたクラウド監視・トラブルシューティング サービスのActive Insightが、新たな利便性を備えています。各デバイスのHyper BackupタスクをActive Insightから直接監視できるようになり、バックアップの取り忘れを確実に防ぎます。また、システムアップデートに関するより詳細な情報や、ログインアクティビティ分析が、重要な情報をより前面に押し出して伝えます。
Active Backup for Businessの新たな帯域幅制御機能と拡張されたクライアントトリガー、およびMaiPlusのVirtual DSMへの対応は、運用の複雑さを軽減するためにより多くのツールをITチームにもたらします。また、DSM 7.1ではDSMの完全バックアップにも対応し、管理者は新たな方法でSynologyデバイスの全体を保護・復元できるようになります。
より速く、より簡単に、より安全に
Surveillance Station 9.0は、洗練されたユーザーインターフェースにより、必要なツールをこれまで以上に迅速に使用できるようになりました。新しいMonitor Centerが、利便性の高い録画の再生やアラート機能と共に、全ての重要なフィードを一元化しています。また、地図との連携が改善されたことで、複数の拠点がある場合でも効率的な監視が可能となり、一刻を争う状況でもセキュリティチームへ正確な情報と行動に移しやすいグラフィックを提供します。
カメラの設定も、新たなウィザードによってかつてないほど簡単になりました。設定をインポートしたりコピーしたりするオプションのおかげで、数百台のカメラの設定を数分以内に完了することができます。
Central Management System(CMS)の改良により柔軟にデバイスをアップデートできるようになり、さらに同時デュアルレコーディング、HTTPS/SRTP対応などにより、それぞれのインストールのセキュリティと障害耐性をさらに高めています。
新しいSynology C2のSurveillanceサービスは、家庭や企業が監視カメラの映像を同時かつ安全にC2クラウドへ記録できるようにします。C2 Surveillanceは映像の損失を5秒未満に抑えることで、大規模な災害の発生やオンプレミスシステムが盗難に遭った場合でも、確実に映像にアクセスできるようにします。
新たなDVA1622 NVRは、顔認証や人物カウントなど、Synologyの高度なAIを利用した一連の監視映像分析を、小規模な店舗やSOHO環境でもより利用しやすくします。Surveillance Station 9.0と共にDVAシリーズのNVRも、ナンバープレート認識機能を搭載します。
マルチギガ無線、VLAN、その他
SRM 1.3とWi-Fi 6に対応する Synology RT6600axルーターは、より高速なネットワークと、大幅に拡張されたネットワーク管理機能を導入しています。SRM 1.3は直感的なインターフェースを通してVLANに完全に対応しており、これを利用してIoTセンサーやセキュリティに不安のあるその他のデバイスなどを誰でも簡単に分割して、分離することができます。
フラグシップモデルのRT6600axトライバンドルーターは、拡張された5.9GHz帯にいち早く対応し、160MHzデバイスに余裕のある帯域幅を持たせ、途切れることのない動作をもたらします。2.5GbEポートは、より高速なアップリンクとインターネット接続を実現します。
再設計されたDS routerアプリは、SRMのほぼ全ての管理機能をスマートフォンで実現します。新しいワイヤレスネットワークの作成、ペアレンタルコントロールやWebフィルターの設定、トラフィックコントロールの設定などが、わずか数回のタップでできるようになりました。
さらにその先に
Synologyは能力やサービス可用性、管理など、高まるニーズに対応するスケールアウト ファイルサーバーの研究開発も発表しました。
クラウド
全てに対応する安全なクラウド
数ヶ月前にリリースされたばかりのC2 Backup、Identity、Password、Transferは、ITの特定の課題をシンプルかつ利用しやすい方法で解決するための、スタンドアロン型サービスです。
C2 Backupはデバイスやビジネスに不可欠なデータのバックアップをリモートで作業しているチームでも簡単に行えるようにします。ベアメタルバックアップと直感的なオンラインポータルを介した利便性の高いファイルレベルのリカバリーを組み合わせることで、迅速かつ柔軟なデータ保護を実現します。
C2 Identityは、従来のディレクトリサービスを安全で低遅延なハイブリッドアプローチに置き換え、C2サーバーがイントラネット専用のローカルなサーバーやデバイスに対し、C2サーバーは管理機能やSSOサービス、ローカルのイントラネット専用のサーバーやデバイス用にローカルに展開されたLDAPノードを提供します。搭載されているWindowsおよびmacOSのデバイス管理機能は、管理者にチームの安全を守るために必要なツールを提供します。
C2 Passwordは、パスワード管理を誰にとっても簡単で利用しやすいものにします。このサービスは個人向けプランは無料で利用できますが、さらに年間4.99米ドル払うだけで最大6つのアカウント間でパスワードを共有することができます。接続されているデバイスの数に制限はありません。
C2 Transferは、機密ファイルを、外部の関係者と簡単かつ安全に共有できるようにします。C2 Transferは本人確認機能を実装しているだけでなく、全てのファイルをローカルに暗号化するので、たとえ共有リンクが露呈しても意図しない人の手にデータが渡ることはありません。
Synologyは各C2サービスに常に新たな機能を導入し続けることで、ユーザーにメンテナンスの負担をかけることなく、利便性と需要に応じた拡張性を最大化しています。また、フランクフルトとシアトルにある既存のデータセンターに加え、最近では台湾にも新たなセンターを開設するなど、データの保管場所として複数のオプションが用意されており、管理者は現地のデータ保持規制に最大限に順守できます。2022年には、S3互換アプリケーション向けにC2 Object Storageサービスを導入する予定です。
全ての詳細
12月3日 02:00 (JST) に公開された「Synology 2022 AND BEYOND」イベントで、より詳細に、さらに多くの機能やサービスが紹介されます。オンライン(https://sy.to/2022)で基調講演と7つの専門セッションをご覧ください。
Synology DSM 7.1とSurveillance Station 9.0は、2022年第1四半期中に公開プレビュー版をリリース予定です。
SRM 1.3は、2022年第1四半期中にRT6600axで初登場します。2022年第2四半期には、RT2600acおよびMR2200acでも対応する予定です。
その他の機能やサービスに関するより詳しい情報は、後日公開される予定です。
Synology は、データ管理の最前線に立ち、進化し続けるテクノロジーを革新および採用しながら、新たな可能性を提案し続けています。データ ストレージとバックアップ、ファイル コラボレーション、ビデオ管理、ネットワーク インフラストラクチャ向けのソリューションに止まらず、すべて1つの目標を念頭にして、世界中のビジネスのデジタル化を推進しながら、IT 管理を簡素化する一元化されたプラットフォームを提供します。