Synology^®が新しいRackStationシリーズとHAT5300ハードドライブを発表

台北（台湾）ー 2021年1月29日 ー Synology Inc.は本日、バックアップ、仮想化ストレージ、監視システム、リモートワークといった優れたソリューションをサポートするRackStationモデルの次世代型を発表しました。同社はまた、Synologyソリューションの展開に向けて専用開発された高性能エンタープライズ向けハードドライブとしてHAT5300シリーズを発表しました。

ハイエンドストレージとしての新しいRackStation

2U、12ベイのRS3621RPxsとRS3621xs+、および3U、16ベイのRS4021xs+は、高性能で多目的なストレージを必要とする中小企業向けに開発されました。Synologyの最新モデルは、大規模バックアップ、ISCSi SANストレージ、オンプレミスのコラボレーションソリューション、ビデオ監視など、データインテンシブなアプリケーションに信頼性の高いプラットフォームを提供します。

「これらのxsおよびxs+シリーズは、中小企業およびエンタープライズでの展開に適した、多用途で大容量のモデルです。」と、Synology Inc.の製品マネージャであるJulien Chenは語ります。

「内蔵の冗長電源とIntel^® Xeon^®プロセッサーにより、これらの製品は大規模なビデオ監視やビジネスファイルサーバー、バックアップタスク、オフィス生産性ソフトウェアスイートなどのアプリケーションにおけるミッションクリティカルなデータの処理、およびコスト効率のよい仮想化ストレージとしての利用に適しています。」と、Julien Chenは語ります。

大幅な性能向上

これら3つのモデルはいずれも、前の世代のモデルに比べて大幅な性能向上を果たしています¹。RS3621RPxsは、前のモデルよりも68%高いランダム読み取りIOPSを発揮し、同様にRS3621xs+は50%、RS4021xs+は21%高くなっています²。

さらに、RS3621xs+とRS4021xs+はいずれも、10GbE対応ポートを2つ搭載し、より高速な接続性を提供します。

お客様のニーズに合わせてカスタマイズ

内蔵された2基のPCIe Gen 3.0 8xスロットは、対応の10GbE NIC³やNVMe SSDキャッシュ⁴によってアップグレードすることが可能です。拡張ユニットRX1217(RP) と対応のドライブにより、RS3621RPxsとRS3621xs+は36ドライブベイに、RS4021xs+は40ドライブベイに拡張できます⁵。

Synologyシステム用のHAT5300シリーズHDD

Synology HAT5300エンタープライズSATAハードドライブは、16 TB、12 TB、8 TBの3種類の容量が用意されており、Synologyソリューションの展開で高性能と最大限の信頼性を求める企業に的を絞った製品です。

徹底的な検証試験によりHAT5300シリーズのHDDは、SynologyシステムおよびDiskStation Managerとのシームレスな統合が保証されます。HAT5300シリーズはSynologyストレージシステムで高い安定性と大容量のストレージを提供するよう設計され、DSMを通じた自動的なファームウェア更新が付加価値として備わります。

ミッションクリティカルな展開に適したドライブ

「HAT5300エンタープライズハードドライブは、容量、信頼性、コスト効率のよい性能を求めるビジネスクリティカルなデータに最適です。」と、Synology Inc.の製品マネージャであるPeggy Wengは語ります。

「開発段階では、絶対的な信頼性をお客様にお届けできるよう、この製品に対して30万時間以上の試験⁷を行っていました。」と、Peggy Wengは語ります。「このドライブがSynologyシステム及びDSMとのシームレスに統合できるよう、高度に最適化されました。」

クラス随一の性能

HAT5300ドライブは、最大274 MB/秒の持続データ転送が可能で、DSMにおける最適化により、性能要求の厳しいマルチユーザー環境において同クラスの他社ドライブと比較して最大23%速い持続シーケンシャル読み取り性能を提供できます。⁸

DSMを介した自動ファームウェア更新により、HAT5300はシステム管理者の作業負荷を軽減しながら、常に最新のファームウェア更新によって強化されます。

MTTF値250万時間、年間ワークロード550 TBに達し、パーシステントライトキャッシュ技術により突然の電源遮断時にもデータ破損の可能性を最小限に抑えるため、HAT5300シリーズのドライブは365日運用の企業環境で優れたパフォーマンスを発揮します。

ビジネス向けのソリューション

Synologyストレージソリューションは、Active Backup for Businessにより、WindowsおよびLinuxのワークステーションやサーバー、ファイルサーバー、VMwareおよびHyper-Vの仮想マシンを保護します。また、Active Backup for Microsoft 365によってMicrosoft 365を、Active Backup for G SuiteによってGoogle Workspaceアカウントをバックアップすることもできます。

ビデオ監視の管理、保存、分析のためには、Synology NAS上のSurveillance Stationを展開することが可能です。RS3621xs+とRS4021xs+は90台、RS3621RPxsは75台までのカメラをサポートします。⁹

Synologyシステムは、VMware^® vSphere™、Microsoft^® Hyper-V^®、Citrix^® XenServer™、OpenStack Cinderなどの仮想化ソリューション向けの強力なiSCSIストレージを提供します。

世界中の企業が、Synology NASを活用して自社のリモートワークの効率性を高めています。Synology Driveを使って拠点間でファイルを共有、同期したり、Synology Officeで文書やスプレッドシート、スライドをリアルタイムでコラボレーションしたりしています。Synology Chatを使えば、セキュアなメッセージングプラットフォームを構築できます。

発売状況

RackStation RS3621RPxs、RS3621xs+、RS4021xs+、8/12 TB HAT5300シリーズは、全世界のSynology販売店で本日より販売を開始します。

1. 以前の世代のRS3617RPxs、RS3617xs+、RS4017xs+ユニットとの比較。
2. 10GbEアグリゲーション接続による、4K iSCSIランダム読み取りIOPS。パフォーマンスの数値は、最適化されたネットワークと構成設定を使用して Synology ラボで測定されます。実際の性能は、環境により異なる場合があります。テストの設定の詳細については、Synology のパフォーマンスページを参照してください。
3. 互換性のある NIC には E10G17-F2、E10G18-T2、E10G18-T1 が含まれます。最新の互換デバイスについては、互換性リストでご確認ください。
4. NVMe SSDキャッシュは、SNV3500 NVMe SSDが装着されたSynology M2D20またはE10M20-T1 SSDキャッシュアダプターカードで作成できます。
5. LFF (3.5インチ) または SFF (2.5インチ) SATA ドライブをサポートしています。ドライブの互換性は Synology の互換性リストに基づいています。RS3617RPxs、RS3617xs+、RS4017xs+ユニットの容量は、別売の Synology RX1217(RP)©で拡張できます。
6. 2台の12ベイSynology RX1217(RP)の接続によります。
   
7. HAT5300-8TB、HAT5300-12TB、HAT5300-16TBドライブでは、Synologyデバイスとの互換性を最大化するためにSynologyデバイス上で300,000時間のハードドライブ試験が実施されました。
   
8. Synologyにより実施された性能試験は、ドライブを12台装着したSA3600を使用し、RAID 5で構成しており、一般的企業向けドライブとIOMeter (64KBブロック)で対比しました。結果は参考情報です。実際の性能は、ワークロード、試験方法、デバイスやソフトウェアの設定によって変わります。
   
9. Surveillance Stationには2つのカメラライセンスが無償で付属します。それ以上のカメラやデバイスの接続には追加ライセンスが必要です。