DSM 7.0のリリースとC2 Cloudの拡張を発表

「構造化されていない大量のデータが、急激なペースで定常的に生み出されています。」とSynologyのCEOで創立者の Philip Wong は言います。「従来の集中型ストレージの展開では、増加し続ける帯域とパフォーマンスのニーズに追いつくことができません。Synologyのストレージ管理ラインアップのようなエッジクラウド製品は、現在のビジネスが直面している課題に独自のアプローチで対応しており、今日のマーケットにおいて利用が拡大しているソリューションの一つとなっています。」

Synologyのデータ管理ソリューションは、世界中で8百万以上¹ 展開されており、いずれもDSMオペレーティングシステムが搭載されています。世界最大のNAS OSであるDSMは、ストレージの相互接続性、バックアップおよびデータ保護機能、強力な同期およびコラボレーションソリューションを独自に組み合わせ、ますます分散する職場とデータソースに対応しています。Synology Drive、Active Backup SuiteなどSynologyが開発した多くのアドオン機能は、月に6百万回以上もダウンロードされています。

このプラットフォームの次の大きなステップとなるDSM 7.0は、7月13日² にリリースされます。数々のアップデートに合わせて発表されるのは、大規模なデバイス監視・診断ソリューションであるActive Insight、C2 Storageの柔軟性と同期機能をオンプレミスソリューションと組み合わせたHybrid Shareなど、新しいハイブリッドクラウドサービスです。また、超大容量なストレージを必要とするタスクに対応すべく、ボリュームを最大1 PBまでサポートするなど、プラットフォームの機能も強化されています。さらに、DSM 7.0はSecure SignInによりセキュリティ面でも向上しています。この最新の認証システムにより、2要素認証は直感的で分かりやすくなり、簡単に使うことができます。

C2の新しいソリューション&データセンター

間もなくSynology の新しいクラウドソリューションである、C2 Identity、C2 Password、C2 Transfer、C2 Backupの提供が開始されます³。C2 Identityは複数拠点にまたがったドメイン管理をシンプルにするハイブリッドクラウド型ディレクトリサービスであり、その他のソリューションはパスワードの保護、機密ファイルの共有、エンドポイントとSaaSクラウドサービスのバックアップを実現する、現代のニーズに対応したスタンドアロンのソリューションです。 

「クラウドサービスの提供を開始してから4年間の運用期間を経て、当社が培ってきたデータ管理に関する知見を新しいテクノロジーと統合して、革新的な最適化を実現し、高い信頼性を保ちながらコスト効率の非常に高いソリューションの提供が可能になりました。」と、Wongは語ります。「我々は潜在的なお客様へアプローチするために、今後新たな地域への急速な拡大を視野に入れています。」 

すでに着手しているのが台湾における新しいデータセンターの開設で、これはアジア太平洋地域の主要なマーケットの中心に位置します。こうした拡大により、SynologyのオンプレミスNASとSANソリューションがエッジに展開されたのと同じような形で、C2ポートフォリオ全体をお客様のより近くに置くことができ、遅延を減らし、エンドユーザーの体験を向上させることができます。 

「DSM 7.0および新しいC2の拡張は、データ管理におけるSynologyの新たな挑戦です。」と、Wongは語ります。「我々は今後も進化し続け、オンプレミスとクラウドアーキテクチャ両方の長所を組み合わせたソリューションをより緊密な統合により実現してまいります。」

リリース状況

新しいC2ソリューションと7ヶ月に及ぶパブリックテストを完了したDSM 7.0が間もなくリリースされます。