Synology^®がDSM 7.2でさらなる高みに：不変ストレージ、ボリューム暗号化など

台北（台湾）—2023年5月22日—Synologyは本日、DSM 7.2のリリースを発表しました。DSM 7.2は、不変ストレージ、バックアップ、ボリューム暗号化、パフォーマンス向上、より厳格なアクセス制御、ストレージ予測機能など、ITの課題に対応する革新的な機能強化を提供します。

「Synologyでは、組織が保有するデータを安心して簡単に管理できるように、継続的な改良と革新に取り組んでいます。」と、SynologyのプロダクトマネージャーであるShamrock Koは語ります。

不変ストレージとバックアップ

ライセンスフリーの不変ストレージとバックアップは、DSM 7.2へのWriteOnce共有フォルダと不変スナップショット機能で実現します。WORM (write once, read many) 技術を活用し、データの変更不可能なコピーを作成することで、悪意のある攻撃、改ざん、不慮の削除からデータを保護することができます。この機能は、厳格なデータ保持ポリシーへの準拠が必要な、ヘルスケア、金融、行政などの分野においてきわめて重要です。

高速ボリューム暗号化

高速ボリューム暗号化は、共有フォルダ、LUN、パッケージデータなどの保存データを暗号化します。この機能により、セキュリティ侵害や盗難が発生した場合でも、復号化キーがなければ内部に保存されているデータを読み取ることができないため、データのプライバシーと安全性が確保されます。さらに、鍵の管理を簡素化し、一元化するためにKMIPがサポートされています。

ボリューム暗号化は、ボリュームに保存されているデータに対して、共有フォルダ暗号化を適用した場合と比較して、最大48％の書き込み性能の向上を実現します。この機能強化により、特定のデータまたはファイルシステム全体を不正アクセスから保護する2つのオプションが提供されました。

パフォーマンスと効率性を向上

DSM 7.2は、より多くのシステムでM.2 NVMe SSDストレージボリュームをサポートするようになり、内蔵のM.2 NVMeスロットをより柔軟に利用できるようになりました。SSD重複排除は、インラインゼロブロック排除の実装により改善され、保存するデータ量を少なくすることで、重複排除に要する時間が最大25%短縮されます。

一方、Hyper Backupのフルシステムバックアップの実装により、クラウド、USBデバイス、その他のバックアップ先へのベアメタルバックアップオプションが可能になりました。ブロックレベルのストレージ技術を利用することで、最初のフルシステムバックアップは2倍高速になります。

よりセキュアで便利なアクセス制御

適応型多要素認証がSynologyシステムに導入され、デバイス、場所、時間帯、ユーザーの行動など、さまざまな状況要因の評価に基づいて追加認証が必要かどうかを判断し、シームレスなセキュリティを提供します。

また、SMBおよびQuickConnectでの接続に自動ブロックが導入され、セキュリティがさらに強化されます。自動ブロックは、連続してログインが失敗したIPアドレスをブロックすることで、ブルートフォース攻撃から保護します。QuickConnectは、IPアドレスをグローバルに禁止し、潜在的な脅威に対する全般的なセキュリティを強化します。

より良い管理

Active Insightには、ストレージ容量の予測機能が追加されました。この機能により、IT管理者やMSPは、現在のストレージの利用状況や必要な容量の予測に関する情報に基づいて、将来のストレージの必要性をより適切に見積もることができます。

さらに、DSMのシステム通知はさらに改良され、より柔軟な通知設定が可能になったほか、Microsoft TeamsやLINEでの通知も新たに対応しました。

エコシステム全体の改善

DSM 7.2では、アプリケーションやサービスに関しても、次の主要な機能強化が行われました：

Hybrid Share：グローバルファイルロッキング

コンテナマネージャ(旧名称Docker)：Docker Compose

SSO Server：OIDCとSAMLプロトコルのサポート

SSOライアント：SAMLとCASプロトコルのサポート

Synology DiskStation Manager 7.2の詳細はこちら

提供状況

Synology DSM 7.2は、全世界でご利用いただけます。