はじめに
デモ、製品の推奨事項、展開に関するアドバイスを専門家にお問い合わせください。
Synologyのオールフラッシュアレイは患者のデータの安全を確保するために必要不可欠です
Pete Wall, IT manager, Minneapolis Radiation Oncology
課題
患者データの安全を確保するために、MROは各拠点に保存されているデジタル記録を頻繁にバックアップする方法を探していました。過去にMROはポイントインタイムのバックアップアプリケーションを使って断続的にスナップショットを取得していましたが、患者のデータは非常に短い間隔で更新されるため、スナップショットの頻度が十分ではなく、最新のデータが必ずしも患者データの全ての変更を反映しているとは限りませんでした。ランサムウェア攻撃やハードウェア障害が発生した場合、MROは最後のポイントインタイムスナップショット以降の全てのデータを失う可能性がありました。
さらに、MROは複数システムの同時故障に見舞われた経験があったため、組織は緊急時に多数の仮想マシンを含む環境全体の運用を引き継ぐことができるバックアップソリューションを探していました。
ソリューション
MROはレプリケーションのターゲットとして、また既存のシステムに障害が発生した際にクリニックの仮想マシンを動かすためのフェイルオーバーアレイとして、ネットワークに複数台のSynologyサーバーを追加することにしました。
9つあるMROのオフサイトのクリニックでは、ホストサーバー上で動作しているVMwareを通じて患者のデータを管理しています。仮想マシンのデータは継続的に各拠点のSynology FS3410サーバーへ複製され、患者データのあらゆる変更をキャプチャーします。それぞれのSynology NASは、本番のサーバーがオフラインになった時に備えてVMware環境全体を実行するのに十分なストレージとメモリが搭載されており、緊急時でも患者のデータを確実に記録し、取り出すことができます。
MROはメインのオフィスにSynology FS6400を設置し、9カ所のリモートのクリニックから送られる患者データのレプリケーションターゲットとして機能させ、クリニックの1つが火災や自然災害に見舞われた際のオフサイトの冗長性を確保しています。また、FS6400はローカルネットワークを通じてMROのメインオフィスにあるファイルサーバーのデータもバックアップしています。
さらに、MROはSynologyのデスクトップNASをポータブルの緊急用サーバーとして選択しました。いずれかのクリニックの本番サーバーに壊滅的な障害が発生した場合、MROのITチームはメインオフィスに保存されているバックアップを使ってそのクリニックの環境全体をポータブルのSynology NASに複製することができます。その後、ポータブルのSynology NASを輸送し、FS3410への継続的なバックアップを含むクリニックの環境全体を実行させます。
利点
MROのメインの本番アレイの1つがクリニックで故障した際、チームはメインオフィスにあるバックアップを利用してクリニックの全ての仮想マシンをポータブルSynology NASに素早く復元しました。その後、MROはポータブルSynology NASをクリニックに配備し、ホストサーバーの修理が終わるまでの2日間、そのユニットからクリニックの環境全体を実行しました。最終的にMROがクラッシュによって失ったデータの変更時間はわずか10秒未満にとどまり、全ての患者データが変更を失うことなく無事に復元されました。
1982年以来、Minneapolis Radiation Oncology (MRO)の放射線腫瘍学の医師とケアスペシャリストは、紹介元の外科医や腫瘍内科医と緊密に協力しながら、10万人以上の患者を治療してきました。MROはアメリカの中西部に合計9カ所にクリニックを持ち、175名の従業員が在籍しています。
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